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先天性N結合型糖鎖合成経路異常症概説
(Congenital Disorders of N-linked Glycosylation Pathway Overview)

[Synonyms: CDG Syndromes, Carbohydrate-Deficient Glycoprotein Syndromes ]

GeneReviews著者: Susan E Sparks, MD, PhD; Donna M Krasnewich, MD, PhD
日本語訳者: 大塚洋子(ボランティア翻訳者),櫻井晃洋(札幌医科大学附属病院遺伝子診療室)

GeneReviews最終更新日: 2014.1.30. 日本語訳最終更新日: 2016.9.19

原文 Congenital Disorders of N-linked Glycosylation Pathway Overview


要約

疾患の特徴 

先天性N結合型糖鎖合成異常症(ここではN結合型CDGと略す)とは、N結合型糖鎖合成経路に関わる42種類の酵素の欠損を原因としてN結合型オリゴ糖鎖に異常を生じる疾患群である。発症時期は乳児期であることが多い。症状は多岐にわたり、多臓器の機能障害を伴う重度の精神運動発達遅滞や筋緊張低下を示す例から正常発達を遂げながらも低血糖や蛋白漏出性胃腸症を示す例までみられる。ただし、大多数の病型の記述は少数患者の観察に基づくにすぎず、表現型の医学的理解は限定的なものでしかない。最も報告例の多い病型PMM2-CDG (CDG-Ia)の臨床症状と経過は、乳児期死亡例から成人期の軽度障害例まで多様性を極める。.

診断・検査 

N結合型CDGの確定診断にはトランスフェリンアイソフォーム分析を使用し(N結合型CDGのほぼすべての病型に適用可能)、血清トランスフェリンに結合したN結合型シアル化オリゴ糖のシアル酸残基数を決定するか不完全な糖鎖構造の有無を確認する(あるいは両者とも実施)。CDGの各病型に関連する酵素は大多数が判明しているが、対応する酵素活性測定法は僅かしか開発されていない。従って、病型の解明には分子遺伝学的検査が必要となる。

臨床的マネジメント 

症状の治療: MPI-CDG (CDG-Ib)以外の病型のN結合型CDGに罹患した新生児・小児患者には、カロリー摂取量を最大化するための栄養素の経口補充および/または経鼻チューブか胃瘻チューブを用いた栄養補給が必要となる。胃食道逆流および/または持続的嘔吐、精神運動発達遅滞、眼異常、ならびに甲状腺機能低下症に対しては標準治療を行う。脳卒中様エピソードに対しては経静脈的水分補給および理学療法を行う。成人患者の整形外科的問題には、必要に応じ、理学療法、車椅子や搬送具の利用、脊柱弯曲症の外科的治療法により対応する。

一次病変の予防: MPI-CDG (CDG-Ib)は肝臓・腸疾患を主徴とし、治療法が存在するCDGの病型のなかでは最も患者数が多い。マンノースを1日に付き体重1kgあたり1.0gを5回に分けて経口摂取することにより、低蛋白血症および血液凝固障害が正常化し蛋白漏出性胃腸症および低血糖が急速に改善する。

二次的合併症の予防: 手術時には深部静脈血栓症と出血の危険性が高まるため、術前に血液凝固能の状態を確認する。

回避すべき薬剤: アセトアミノフェンなど肝代謝型薬剤の使用を避ける。

遺伝カウンセリング 

大多数の病型のN結合型CDGは常染色体劣性遺伝形式で遺伝し、MAGT1-CDG、ALG13-CDG、SLC35A2-CDG、およびSSR4-CDGはX連鎖性遺伝形式で遺伝する。理論上、常染色体劣性疾患の発端者の同胞が受精時点で罹患する確率は25%、無症候性保因者となる確率は50%、罹患せず保因者ともならない確率は25%である。しかしながら、PMM2-CDG (CDG-Ia)の患児を擁する家族を対象にリスクの高い妊娠の転帰を解析したところ、胎児の再発危険率は予想された1/4よりも1/3に近い値が導き出された。リスクを持つ血縁者の保因者検査およびリスクの高い妊娠に対する出生前診断は、対象となるCDG遺伝子の検査または検査項目を選択できる出生前検査(custom prenatal testing)を実施している臨床検査施設を通じて実施することができる。


定義

:これまでに発見されたヒトの糖鎖合成経路の異常は、N結合型オリゴ糖鎖、O結合型オリゴ糖鎖、共通基質、GPIアンカー、ドリコールの合成経路異常など、多岐にわたる。この概説では、次の疾患に的を絞って説明する。

(1) N結合型糖鎖合成経路異常症 - ここではN結合型CDGと称する

(2) N結合型糖鎖の代謝経路が部分的に関与するいくつかの疾患 - ここでは多経路異常症(multiple pathway disorders)と称する

臨床像

先天性糖鎖合成異常症(CDG: congenital disorders of glycosylation)は、ほぼ全ての病型で共通して乳児期に発現する。多臓器の合併症を伴う重度の精神運動発達遅滞や筋緊張低下を示す例から正常発達を遂げながらも低血糖や蛋白漏出性胃腸症を示す例まで、症状は多岐にわたる。

確定診断

N結合型CDGとは、N結合型オリゴ糖鎖の合成異常を原因とする疾患群を指す。このオリゴ糖鎖は複数の単糖が特定のパターンで連なって蛋白質または脂質に付加されている(N結合型糖鎖はN-アセチルグルコサミン残基を介してアスパラギンのアミド基に結合する)。
N結合型CDGの確定診断はいずれの病型も、血清トランスフェリングリコフォーム分析(「トランスフェリンアイソフォーム分析」または「炭水化物欠乏性トランスフェリン分析」とも呼ばれる)の結果に基づき行う。次のいずれかの測定方法により、血清トランスフェリンに結合したN結合型シアル化オリゴ糖のシアル酸残基数を決定するか不完全な糖鎖構造の有無を確認する。

測定結果は次のように解釈される。

神経画像

PMM2-CDG (CDG-Ia)

PMM2-CDG (CDG-Ia)以外の病型 MRI画像所見は正常から小脳外の異常まで多岐にわたる。

鑑別診断

鑑別すべき遺伝子疾患を以下に示す。

以下の代謝疾患は、筋緊張低下、精神運動発達遅滞、および成長障害を示す場合があるため、鑑別の必要がある。

次の遺伝子疾患においてもトランスフェリンの糖鎖修飾に異常が認められ、弛緩性皮膚、重度の精神運動発達遅滞、痙攣、および神経学的退行などの症状を伴う。

病型の命名法

2009年にCDGの全病型の命名規則が変更され、公式遺伝子記号(ローマン体による表記)の後に-CDGを加える形式が提案された。アルファベットの病型名がすでに周知されている場合は、例えばPMM2-CDG (CDG-Ia)のように、従来の名称を括弧で囲んで併記する。

頻度

PMM2-CDG (CDG-Ia) N結合型CDGの病型のうち今日までに最も多くの症例が報告されている(世界各地で700例以上)。頻度は1:20,000にのぼる可能性がある。デンマーク人母集団のPMM2変異の保因者頻度は1:60~1:79と予測される。

MPI-CDG (CDG-Ib) 少なくとも20人がMPI-CDG (CDG-Ib)と診断されている。

ALG6-CDG (CDG-Ic) 少なくとも30人がALG6-CDG (CDG-Ic)と診断されている。
上記以外の病型のN結合型CDGと多経路異常症については、いずれも少数患者の症例報告しかない。
N結合型CDGおよび多経路異常症の病型

注: 以下の一覧は、(1) N結合型糖鎖合成経路異常症(N結合型CDG)および (2) N結合型およびO結合型オリゴ糖鎖合成経路がいずれも障害される疾患(多経路異常症 "multiple pathway disorders")の各病型である。

臨床所見 糖蛋白質または糖脂質のいずれに結合しているオリゴ糖鎖も重要な生体機能に関与するため、これらの化合物の正常な合成が阻害されれば多臓器の臨床症状につながる。先天性糖鎖合成異常症(CDG)に属する疾患群は幅広い臨床スペクトラムをもつ。

病型の多くは少数例が報告されているにすぎず、表現型の解明は不十分である。

分子遺伝学

現時点では、N結合型CDGまたは多経路異常症の各

病型においては、N結合型オリゴ糖鎖合成経路または相互作用経路に関わる42種類の酵素がいずれかが欠損していると理解されている(表1を参照)。

表1. N結合型CDGの分子遺伝学的データ

CDGのタイプ1 報告症例数 2 遺伝子3 蛋白質名 3
N結合型CDG
PMM2-CDG
(CDG-Ia)
700 PMM2 ホスホマンノムターゼ2
MPI-CDG
(CDG-Ib)
20 MPI マンノース-6-リン酸イソメラーゼ
ALG6-CDG
(CDG-Ic)
30 ALG6 Dol-P-Glc:Man9GlcNAc2-PP- Dol α-1,3-グルコース転移酵素
ALG3-CDG
(CDG-Id)
6 ALG3 Dol-P-Man:Man5GlcNAc2-PP- Dol α-1,3-マンノース転移酵素
DPM1-CDG
(CDG-Ie)
≤2 DPM1 ドリキルリン酸β-D-マンノース合成酵素
MPDU1-CDG
(CDG-If)
≤2 MPDU1 マンノース-P-ドリコール利用障害1タンパク
ALG12-CDG
(CDG-Ig)
6 ALG12 Dol-P-Man:Man7GlcNAc2-PP- Dol α-1,6-マンノース転移酵素
ALG8-CDG
(CDG-Ih)
5 ALG8 Dol-P-Glc:Glc1Man9GlcNAc2-PP- Dol α-1,3-グルコース転移酵素の可能性がある
ALG2-CDG
(CDG-Ii)
≤2 ALG2 α-1,3-マンノース転移酵素ALG2
DPAGT1-CDG
(CDG-Ij)
5 DPAGT1 UDP-N-アセチルグルコサミン-ドリキル-リン酸N-アセチルグルコサミンリン酸転移酵素
ALG1-CDG
(CDG-Ik)
4 ALG1/
HMT-1
キトビオシル二リン酸ドリコールβ-マンノース転移酵素
ALG9-CDG
(CDG-IL)
≤2 ALG9 α-1,2-マンノース転移酵素ALG9
DOLK-CDG
(CDG-Im)
≤2 DOLK
(DK1)
ドリコールキナーゼ
RFT1-CDG
(CDG-In)
6 RFT1 RFT1蛋白質ホモログ
DPM3-CDG
(CDG-Io)
≤2 DPM3 ドリコールリン酸マンノース転移酵素サブユニット3
ALG11-CDG
(CDG-Ip)
4 ALG11 アスパラギン結合型糖鎖付加タンパク11ホモログ
SRD5A3-CDG
(CDG-Iq)
15 SRD5A3 ポリプレノール還元酵素の可能性がある
DDOST-CDG
(CDG-Ir)
1 DDOST ドリキル-二リン酸オリゴ糖-タンパク糖転移酵素48-kdサブユニット
MAGT1-CDG 4 MAGT1 マグネシウム輸送体タンパク1
TUSC3-CDG 12 TUSC3 腫瘍抑制タンパク候補3
ALG13-CDG 1 ALG13 UDP-N-アセチルグルコサミン転移酵素サブユニットALG13ホモログ
PGM1-CDG 2 PGM1 グルコースリン酸ムターゼ1
MGAT2-CDG
(CDG-IIa)
4 MGAT2 α-1,6-マンノシル-糖タンパク2-β-N-アセチルグルコサミン転移酵素
MOGS-CDG
(CDG-IIb)
≤2 MOGS
(GCS1)
マンノシル-オリゴ糖グルコシダーゼ
SLC35C1-CDG
(CDG-IIc)
≤2 SLC35C1 GDP-フコース輸送体1
B4GALT1-CDG
(CDG-IId)
≤2 B4GALT1 β-1,4-ガラクトース転移酵素1
SLC35A2-CDG <2 SLC35A2 UDP-ガラクトース輸送体
GMPPA-CDG <2 GMPPA マンノース-1-リン酸グアニル酸転移酵素α
SSR4-CDG <2 SSR4 トランスロコン関連蛋白質サブユニットδ
STT3A-CDG,
STT3B-CDG
2 STT3A,
STT3B
ドリキル-二リン酸オリゴ糖-タンパク糖転移酵素サブユニットSTT3A/STT3B
多経路異常症
COG7-CDG
(CDG-IIe)
≤2 COG7 COG複合体サブユニット74
SLC35A1-CDG
(CDG-IIf)
≤2 SLC35A1 CMP-シアル酸輸送体
COG1-CDG
(CDG-IIg)
≤2 COG1 COG複合体サブユニット1 4
COG8-CDG
(CDG-IIh)
≤2 COG8 COG複合体サブユニット8 4
COG5-CDG
(CDG-IIi)
≤2 COG5 COG複合体サブユニット5 4
COG4-CDG
(CDG-IIj)
≤2 COG4 COG複合体サブユニット4 4
TMEM165-CDG
(CDG-IIk)
5 TMEM165 膜貫通タンパク165
COG6-CDG
(CDG-IIL)
≤2 COG6 COG複合体サブユニット6 4
DPM2-CDG <2 DPM2 ドリコールリン酸マンノース生合成調節タンパク
DHDDS-CDG <2 DHDDS デヒドロドリキル二リン酸合成酵素
MAN1B1-CDG <2 MAN1B1 小胞体マンノシル-オリゴ糖1,2-α-マンノシダーゼ
  1. CDGの病型の表記には、ローマ数字IまたはIIに英字(a~i)を加える方法を用いた(1999年のAebiら提案の表記法に準拠)。ローマ数字はトランスフェリンアイソフォーム分析により確認さた糖鎖構造のパターンIまたはIIに基づく。英字は新規同定された病型の発表年代順に割り当てられる。
  2. CDGの各病型の分類はJaekenの報告(2010年)に基づく。
  3. 表中のデータは、標準的なデータベースを出典としている。遺伝子記号はHGNC、蛋白質名はUniProtに倣った。
  4. COG: conserved oligomeric Golgi(保存されたオリゴマーゴルジ)

評価手順

トランスフェリンアイソフォーム分析 N結合型CDGの確定診断には、血清トランスフェリン等電点電気泳動法(IEF)などによる血清トランスフェリンアイソフォーム分析を使用し(ほぼ全ての病型に適用可能)、血清トランスフェリンに結合したN結合型シアル化オリゴ糖のシアル酸残基数を決定するか不完全な糖鎖構造の有無を確認する(あるいは両者とも実施)。

分子遺伝学的検査 N結合型CDGの各病型に関与する酵素は大多数が判明しているが、対応する酵素活性測定法はごく少数しか開発されていない。従って、病型の確定には分子遺伝学的検査(単一遺伝子検査か多重遺伝子パネルによる検査)が必要となる。

:欠損酵素の特定により確定診断を受けた患者においては、PMM2遺伝子またはMPI遺伝子変異検出率はほぼ100%である(G Matthijsからの個人的な情報提供による)。


臨床的マネジメント

症状に対する治療

MPI-CDG (CDG-Ib)を除くN結合型CDGの全病型および大多数の多経路異常症を対象とした治療

成人患者に対し上記に加えて必要となるマネジメント上の問題

一次病変の予防

MPI-CDG (CDG-Ib)は肝臓・腸疾患を主徴とし、治療法が存在するCDGの病型のなかでは最も患者数が多い。治療を受けたCDG患者が非常に少ないうえに当疾患の自然経過が多様であることから、治療にあたる医師の間で慎重なモニターと議論が行われて然るべきである。

二次的合併症の予防

CDGの患児は同世代の健常児に比べ予備能が限られるため、発熱、嘔吐、下痢が多少とも長引くときにはすみやかに医師の診断を仰ぐべきである。解熱剤、抗生物質の投与などによる的確な治療、あるいは水分補給といった積極的な介入を行えば、「乳児期最重篤段階」につながる病的状態を回避し「脳卒中様エピソード」発生の危険性を減す可能性がある。

経過観察

年次

その他

回避すべき薬剤

アセトアミノフェンをはじめとする肝代謝型薬剤の使用には注意を要する。

リスクのある血縁者の評価

リスクのある血縁者を対象として遺伝カウンセリングを目的とした検査を検討する際には、前述の「遺伝カウンセリング」の項を参照されたい。

研究中の治療法

SLC35C1-CDG (CDG-IIc)に罹患した患者1例で、フコースの摂取により糖蛋白質のフコシル化が改善し反復感染が減少した。

ClinicalTrials.govの検索により、さまざまな疾患や病態についての臨床試験情報を入手することができる。

遺伝カウンセリング

「遺伝カウンセリングは個人や家族に対して遺伝性疾患の本質,遺伝,健康上の影響などの情報を提供し,彼らが医療上あるいは個人的な決断を下すのを援助するプロセスである.以下の項目では遺伝的なリスク評価や家族の遺伝学的状況を明らかにするための家族歴の評価,遺伝子検査について論じる.この項は個々の当事者が直面しうる個人的あるいは文化的な問題に言及しようと意図するものではないし,遺伝専門家へのコンサルトの代用となるものでもない.」

遺伝形式

先天性N結合型糖鎖合成異常症(N結合型CDG)の病型のうちMGAT1-CDG、ALG13-CDG、SLC35A2-CDG、およびSSR4-CDGはX連鎖性遺伝形式で遺伝し、その他の病型は常染色体劣性遺伝形式で遺伝する

血縁者のリスク ― 常染色体劣性遺伝

発端者の両親

発端者の同胞

発端者の子

血縁者のリスク ― X連鎖性遺伝

発端者の両親

発端者の同胞

男性発端者の子 

男性患者が生殖可能であるか否かについては今までのところ判明していない。

保因者診断

リスクのある血縁者の保因者検査を行うためには、家系内で病原性変異が事前に同定されている必要がある。
関連する遺伝カウンセリング上の問題

PMM2-CDG (CDG-Ia)の再発危険率の上昇 出生前検査の結果を解析したところ、罹患した胎児の割合は、メンデルの第二法則から予想される再発危険率よりも高いことが示唆された。発端者の同胞の再発危険率は予想された1/4ではなく1/3に近いものと推測され、危険率が上昇したように見える。この解析結果は伝達比の歪みにより説明できる可能性があり、検証研究が進められている。

家族計画

DNAバンキングとは、将来の使用に備えてDNA(一般には白血球より抽出)を貯蔵しておくことをいう。今後、検査技術の改良や遺伝子とその変異や疾患の研究の進展が見込まれるため、患者のDNAの貯蔵は検討に値する。

出生前診断

当該家系において病原性変異が同定されていれば、リスクの高い妊娠に対して出生前診断を実施することができる。絨毛膜絨毛サンプリング(CVS)により絨毛細胞を採取するか(通常、妊娠第10~12週頃に実施)、羊水穿刺により胎児細胞を採取したうえで(通常、妊娠第15~18週頃に実施)、これらの細胞から抽出した胎児DNAを解析する。対象となる遺伝子の検査または検査項目を選択する出生前検査(custom prenatal testing)を提供している臨床検査施設ならば出生前検査を実施できる可能性がある。

: 胎生週数は、最終正常月経の開始日から数えた月経週で表すか、超音波検査の測定結果を基に割り出す。

着床前遺伝子診断(PGD: Preimplantation Genetic Diagnosis)は、すでに病原性変異が同定されている家系ならば利用できる可能性がある。


更新履歴:

  1. GeneReviews著者: Susan E Sparks, MD, PhD; Donna M Krasnewich, MD, PhD
    日本語訳者: 大塚洋子(ボランティア翻訳者),櫻井晃洋(札幌医科大学附属病院遺伝子診療室)
    GeneReviews最終更新日: 2014.1.30. 日本語訳最終更新日: 2016.9.19[in present]

原文 Congenital Disorders of N-linked Glycosylation Pathway Overview

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